【まほろ駅前番外地】
今回の第10話は、前回の9話の続きになります。
初めて2回での完結の話になっていますが、結構心打たれる場面が多かったですね。
行天春彦(松田龍平)はしきりに、かくまっている新村清海(刈谷友衣子)に、
清海がテレビインタビューを受けた際のコメントである、
『さみしいよー、さみしいよー』と言っていた事を話します。
はじめは、清海の事を茶化しているのかと思っていましたが、
実は、これって全く違った意味があったんですよ。
実は、清海が逃亡している芦原園子(山本舞香)へのメッセージだったんですね。
前話を思い返してみましょう!
犯行の合った日、中学時代の親友・清海は、園子に呼び出されています。
そして、園子は清海の財布を盗んでいなくなっていまいます。
現金は、5千円程しか入っていなかったのですが、キャッシュカードが入れてありました。
実は、そのキャッシュカードの暗証番号をメッセージにしていたんです。
『さみしいよー、さみしいよー』と言っていたのは、その暗証番号、3341だったんです。
清海の貯金通帳には30万円ほどの預金がしてありました。
そのお金を引き下ろして、逃げ伸びて欲しいとの願いが込められていたんです。
久しぶりに行天の鋭い観察が観れましたね。
いきなりでしたが、
今回の見処のひとつでありました。
多田啓介(瑛太)は、星良一(高良健吾)に依頼されたもう一つの仕事を、
行天と清海には内緒で進めて行きます。
園子を警察や組織よりも早く見つけ出すという依頼です。
今回久しぶりに登場するのが、吉村刑事(三浦誠己)です。
多田は、吉村の弱みを使って、今回の事件の犯行現場である園子の部屋を見せてもらいます。
そこで新たな発見をしたものがあったんですね。
勝手にそのものを持ちかえって来ます。
そして、多田は星の事務所に行って、今回の依頼を改めて断ります。
まぁ、ここで普通は、内情を知っている多田を依頼から降ろさせるなんて事はないと思うんですが、
星には、狙いがあったんですよ。
清海をかくまうという依頼だけは継続させます。
多田は、園子の部屋に有ったプリクラ写真の貼りつめられたグッズを渡します。
そのプリクラ写真を見て清海は、ポツポツと話し始めます。
自分は見て見ぬふりをしていた、園子への申し訳ないと言う気持ちはき出します。
清海は、分かっていたんです。園子が隠れている所を。
3人が向かうのは、廃校になった清海と園子が通っていた中学です。
清海は、園子に会う事が出来ました。
そして現れたのが、まほろギャングの星です。
切れ者星は、はじめから清海が園子の居場所を分かっていると思っていたんです。
それを多田を使って園子を見つけようとしていました。
これで星の目的は達成です。
星役の高良健吾ですが、オールバックにして目つきの鋭くする役も、さまになっていました。
いいひと役とは、180度違うんですが、上手いですね^^
そしてエンディングの場面が、
もう一つの見処になってます。
清海と園子を警察署の傍まで送った多田と行天は、2人を見送りながらの行動がおもしろかっらです。
たばこを吸おうとする多田に、1本もらう行天なんですが、実は1本しかありません。
あっさりと、最後の1本を渡してしまう多田なんですが、
行天は、火を付けて1度吸い込むと、多田にその煙草を渡します。
2人は、交互に1本の煙草を吸うんですが、なんとも自然に行っている所が良かったです。
なにかと行天は、女の子と2人になると、ゲイだから心配いらない。
多田が好きだから、なんて事を行っている場面がよくありますが、
今回の場面を見ていると、まんざらその言葉は嘘でもないのかなぁ、って感じてしまいました^^
見処満載って感じの9話と10話でした!