【とんび】
市川旭(佐藤健)は、一気に高校2年生になり野球部でレギュラー取りに懸命になってます。
幼かったときのあっくんではなく、思春期で葛藤する青年になっていますね。
周りの人に気を使っていた幼少の頃とは違い、自分本位の性格になってしまってます。
通常であれば、当たり前なんでしょうがあっくんと言われていた時の優しさはどこにいったんでしょう。
旭を自分の孫のように可愛がっていた海雲(柄本明 )が病気に倒れ、
余命がわずかな体になってしまっているのを父安男(内野聖陽)から聞いていたにも関わらず、
海雲の見舞いに行かず、自分の事を優先している旭でしたが、
実は、海雲は旭の目標が達成する事を本懐としていたんですね。
旭が、レギュラーに選ばれ病院で海雲の手を握りボールを渡すと、
もう意識がないはずなのにボールを握り、うっすらと目を開けて安男に声には出ない言葉で、
お礼を言うシーンは、なんともはかないものですね。
自分の息子のように安男に接していた海雲。
最期の力をふりしぼって、安男に手紙を残します。
お前は、馬鹿だから口で言ったら忘れてしまうから筆を取るとの書き出しで、
最後は、安男に対してのお礼の言葉で締められています。
親のいない安男にとっても父親同然でしたので、手が震える程の悲しさが襲います。
そんな安男を見て、旭(佐藤健)は父の背中から学んでいくんですね。
不器用で、子供同然の安男ですが、子供を思う気持ちがしっかりと伝わっています。
エンディングは、現在の旭に話が戻ります。
旭が好きな人、坂本由美(吹石一恵)に本当の気持ちを伝える。
一途な旭の気持ちは、由美にの届いたようであったので、
はっきり言った事に満足している表情がうかがえる。
やっぱり優しい幼いころからのあっくんの表情は素敵ですね。
男として、どのようにけじめを付けて話が進んで行くのか?
また、楽しみが増えたように思います^^